RPAはこれからが本番?

UiPathやAutomation Anywhereの巨額の資金調達や、日本のBizroboの上場時の時価総額が記録的な金額だったこともあって、「RPA」はマネーゲームであり、バズワードだという人もいます。そう聞くと、そもそも「RPA」という言葉がこのように世の中に出回る前からソフトウェア・オートメーション分野で事業をしている我々は、なんだか戸惑いにも似た感覚を覚えます。

というのも私はRPAはまだまだ始まったばかりだと思うからです。

たしかに今のRPAは大企業向けに大手コンサルが売り込んでいるひとつの商材にすぎないという要素が大きいです。

が、しかし、そのような技術に対する需要が確実にあるのは事実だと思います。

それは、いわゆる「IT化」によって可能になった大量の情報処理が、人々の仕事を以前よりも非人間的にしてしまったことに対する揺り戻しのようなことかもしれません。

すべてのシステムがインプットとアウトプットで成立している中、多くの人々の仕事がその膨大なインプットとアウトプットの処理をすることとなってしまった結果、皮肉にも人が機械のように働くことが仕事となってしまったのです。

そんな状況を「問題だ」と捉えた私たちの社会は、皆が「ライフワークバランス」とか「働き方改革」といったキーワードに強い関心を寄せています。そしてその答えのひとつとして期待を集めているのが「デジタルワークフォース(RPA)」ではないかと考えています。(実は私はRPAよりもデジタルワークフォースとかデジタルワーカーという言葉の方がしっくりくるのですが)

そう考えると、デジタルワーカーの需要は大企業だけで終わるものではありません。むしろ、人材不足に悩んでいるのは中小企業だとするとそちらの方にこそデジタルワーカーに対する膨大な潜在需要が眠っているのではないでしょうか。

さらに最近ではBox社もSalesforce社も自社サービスの周辺に新機能としてオートメーションをリリースしています。おそらく1年以内にWindowsのような基本ソフトもオートメーション機能を搭載してくるでしょう。

そう考えるとデジタルワーカー市場はまさにこれからが本番・・・これからこそ本当のデジタルワーカー技術が出そろってくるのではないかと思うわけです。

佐藤茂之
CEO
ARGOS LABS USA